Kさんのための祈り

統合失調症と診断され、今は車いすでの生活をしている、Kさんのためにお祈りします。

一人のかけがえのない魂が通らされてきた苦しみの日々。深い恐れや孤独、そして自分の思いや言葉が届かないことへの痛みを、どれほどひとりで抱えてきたことでしょうか。

主よ、どうかその心を、今あなたがまるごと受けとめ、慰めと癒しで満たしてください。

家族によって売られ、権威の側にある大人からのむごい仕打ちを受け、どんなに怖かったことでしょう。学校に行くことも出来ず、性的な売り物にされ、人として扱われず、モノのように、商品として働かされることが、どんなに辛い日々であったことかと思います。


心も身体も、どんなにか激しい疲弊や孤独があったことでしょう。

自分の思考、言葉、感覚が否定され、阻害されてしまう恐怖、

神様、今も世界で拡大している人身売買という罪がなくなりますように。

そのためにもどうか、彼女を苦しめた人々を憐れんでください。

彼らが、自らの罪に気づき、自分の言葉や態度の背後にある「誰かの痛み」に気づくことが出来ますように、どうか魂に触れてください。


もし彼ら自身、癒されていない傷を抱えているのなら、

その部分に、あなたの御手を置いてください。

彼女を愛し、里親として支え続けてこられたKさんのご家族の存在を心から感謝します。キリスト者であるKさんご家族の愛と守りが、これからの日々も彼女を包み、安心と安らぎの場所となりますように。ご家族の一人ひとりを祝福し、温かい絆のうちに守ってください。

どうか彼女が、心身ともに休み、安心して呼吸し、自分を取り戻す時間を与えられますように。彼女の魂に、再生と希望の光を灯してください。

そして、私たちの日本にある、目に見えにくい暴力や冷たさを、あなたが取り去り、彼女のような尊い魂が自由に、のびやかに表現して生きていける社会へと変えてください。

苦しみの中にある一人ひとりを、あなたが共に歩み、守り、やさしく導いてください。


イエス・キリストの御名によって祈ります。